2011年度第1回 石川県エルピーガス保安センター協議会 

 石川県エルピーガス保安センター協議会とは、調査員に対する再教育や情報交換等を行い、技術の向上や見解の統一を図る為に、石川県の同業者が集結し協議、勉強する会です。
 今年度第1回の研修会は、2011年8月2日(火)JA石川教育センターに於いて22名の参加で開催されました。

 研修科目
 1 「電気式ダイヤフラム式自記圧力計」の機能と使用説明
 2 事前質疑に対する説明等
 3 その他

金谷雅雄会長挨拶

各センターの運営は販売店の顧客数に繋がってくるわけですが、「節電」が騒がれている今日でも電化は進んでいるようです。原発を作りたいから電化を進めているようです。
我々は、ガスでお湯を沸かして欲しい。原発は作らないで欲しい。
吉永小百合が「源発をやめて下さい」と言いました。おじさんがたから少しづつ変わっていくことでしょう。

「電気式ダイヤフラム式自記圧力計」の機能と使用説明

㈱エイムテック西日本マネージャーさんから、「電気式ダイヤフラム式自記圧力計」の機能と使用説明がありました。
 ※㈱エイムテックさんのHPはこちらです⇒ AIM ㈱エイムテック 

説明内容

「電気式ダイヤフラム式自記圧力計」は、『セーバープロ』という名前で2種類あります。

温度計で計測しても確実な温度補正はできません。セーバープロは配管設備全体の圧力を計測することにより、温度変化による圧力への影響を予測します。また、物理的な現象として温度が1℃変われば圧力も0.36kPa変わります。

主な機能としては、①自動計測 ②手動計測 ③登録の一覧 ④機器の設定

 

☆計測したものは正確に数字で出力されるので解りやすいようです。しかし正確すぎて(-)マイナス数字の場合の判定はどうなるのか等、メリットもデメリットもあるようです。

事前質疑に対する説明等

疑問質問について、(社)石川県エルピーガス協会の保安部会長《保》と協議しました。

㈱加賀ガスサービスセンター

1・新商品〈ハイブリッド給湯器、エネファーム〉の点検方法

対応
 : 未だ点検したことがない。 
 :《保》メーカーに問合せておく。 保留

2・給湯器の燃焼点検方法(炎の状態が見えない場合の燃焼状況の判断をどのようにしているのか?)

対応
 : 見える限りは判断し、見えない場合は判定出来ないのではないか。
 :《保》機器の管理は販売店が行うものなので、見えない部分のふたをまくってまで点検の必要はない。 


白山市ガス共同組合

1・火気との離隔距離で、対象にならないものは(例:エアコン・室外機、浄化槽のブロワー、防水コンセント)と講習会で聞いたが、どうなのか。

対応
 :《保》石川県の場合は「たぶん火気だ」という。法律に基づくと解釈の仕方により担当官ごとに違う。
 販売店の責任判断により判定してもらえば良いのではないか。
 :「コンセントがついているので火気とみなす」と言う担当官もいる。 

2・末端閉止弁、ボックスコックのうち、ホース接続式の扱いは

対応
 :《保》見つけた時は「×」 見つけられない場合は、ない物に判断は出来ない。  

金沢保安センター

1・86条施設での警報器は取付不要になっている場合(3点セットがついている場合)、調査票ではどんな記入をしているのか(金沢では「不要」で記入)

対応
 :《保》みなしで付いている。
 : 「空白」にする
 : 「なし」にする
  

2・バルク供給設備の点検で不明な点は 「金沢では、「バルク供給設備」の点検項目を調査票に取り込み新しく用紙を作成しているところです。この用紙について不備な箇所はないでしょうか?」

対応
 :《保》バルク点検用紙というものはあります。
 何故調査票がセンターごとに違うのか?統一出来ないものか?
 :《JA》消費設備のみの点検しかしていない。
 :《石川・羽咋》バルク供給点検は受けない
  

その他 

・安全装置について、調査票に反映してもらえないか。たとえば「不燃防止装置」は小型給湯器にしかない。「立消安全装置」の場合と「安全装置」のものがあったりする。
調査票を統一するならばこの辺も考えて欲しい。 

・漏洩試験に4.2以上かけると調整器が壊れると言われて4.2以下にしているが、法律では5.5で良いはずですが意味が解らない。
対応
 :《保》調整器によっては加圧するとふくものがある。
 : メーカーが壊れないように作ってもらえないのか。
 : 規定には5.5となっているのに、販売店によって違うのは納得がいかない。
 :《保》販売店ごとに違うので、合わせて下さい。

☆この協議会は大変活発に盛り上がり、2時間の予定だったのですが、終了したのは4:30になり3時間掛かりました。
 なかなか簡単に結論の出せない疑問が多かったようです。

課題

結論の出せない疑問の中から今後の課題をまとめました。

○「電気式ダイヤフラム式自記圧力計」を使用するか否か
 ・現在使用のアナログ式の物が壊れた場合に検討する方向に進むでしょう。

○新商品の点検方法
 ・メーカーに問合せ確認

○調査票を統一出来ないか
 ・各センターで使い勝手の良いように作っているので、なかなか難しい。
 ・全てのセンターが納得できる用紙が出来ればこの限りではない。