2011年度 第2回 石川県エルピーガス保安センター協議会 

 石川県エルピーガス保安センター協議会とは、調査員に対する再教育や情報交換等を行い、技術の向上や見解の統一を図る為に、石川県の同業者が集結し協議、勉強する会です。
 今年度第2回の研修会は、2011年11月1日(火)19名の参加で開催されました。

 研修科目
 1 事前質疑に対する対策について
 2 CO中毒事故例と検証

事前質疑に対する対策について

事前質疑内容 

調整圧について
 販売店より「調査票に『調整圧』を書く欄が無い」との指摘がありました。
『器具入口圧』欄に記入してあるのですが、『調整圧』という表記にしなければならないのでしょうか?

説明内容

 点検・調査時等の圧力検査実施方法(参考:高圧ガス保安協会発行〈保安業務ガイド〉)資料により説明がありました。

 入口圧力
 ・燃焼器を30秒以上点火し、安定した燃焼器の入口の圧力値。
 ・生活の用に供する物 2.0kPa以上3.3kPa以下で、それ以外は、使用する燃焼器に適合した圧力。

 調整圧力
 ・1個以上の燃焼器に30秒以上点火し、安定した圧力値。
 ① 残液量が30%以下の場合
 ・生活の用に供する物 2.3kPa以上3.3kPaで、それ以外は、使用する燃焼器に適合した圧力。
 ② 残液量が30%を超えるもの及び減圧弁を使用の場合
 ・上記①と同様
 ③ 測定器の取付が困難な場合
 ・燃焼器入口に近接した配管部に自記圧力計等を取りつけ、2.3kPa以上あること。   

 閉塞圧力
 ・燃焼停止1分以上経過後の、安定した圧力値。
 ・3.5kPa以下

 ※ 現行の調査票には、 入口圧力  閉塞圧力 はある。
 ※ 調整圧力 の欄が有る所と無い所がある。

各センターの現状

 ◎ : 『調整圧』の欄はある。

 ◎ : 新たに『調整圧』欄を設け、調整器出口付近で測定した時は『調整圧』欄に記入し、燃焼器入口付近で測定した場合は『器具入口圧』欄に記入することとした。

講師の見解

 ◎ : マイコンメーターSが付いていれば、2ヶ月に1度販売店が測定する。

 CO中毒事故例と検証

 『CO中毒事故を防止するために』(高圧ガス保安協会発行)の資料に基づき、とくに注意すべき点等の説明がありました。
 また、平成21年業務用厨房施設でのCO中毒事故(LPガスのみ)の資料説明では、事故の原因の殆どが換気扇が作動していなかったことであった。
 ガスの使用量と時間によるCO濃度を検証し、換気扇の容量の確認をしました。

 CO中毒は、給気と排気が正常に行われていないと、室内の酸素濃度が低下し、ガス器具が不完全燃焼をおこし、一酸化炭素が発生するためにおこるものです。 

 センターとしては、事故防止のために念入りにチェックし危ない箇所があればシッカリ注意喚起する必要があることを再確認致しました。